『変態』で『真面目』、等身大の成幸者

中川 善一


僕は正直雄ちゃんの仕事の事は
よう分からん(笑)
ただ、パンが美味い以外は何もしらない。

雄ちゃんて、飾らない、言いたい事は言う、嫌いなモンは嫌い!
自分の人生を誰よりも楽しみ、
常に後悔しない選択、

皆んながそうでありたい自分を実行している人。


幸せって想像しても手に入るもんじゃない。ただただ、毎日、やる事をひたすらに真面目にやり続ける。

学びって繰り返し同じ事を続けていれば得られる。手に入れたいもんはみな手に入る!

僕の生き方の定義を、
同じ様に共感し合える数少ない友達。

雄ちゃんはこれからも、
自分が描いた理想の人生を叶え、
言いたい事を言いながら、
幸せを成していくんやろな!

これからも一緒に、
自分のやりたい事を人に羨ましがられながらやりたおそうな!

な!雄ちゃん!

拝啓 太公望殿

靑木みどり


新しいパン屋さんがオープンした。美味しいフランスパンが手に入る!その嬉しさで、開店当初の「壱製パン所」へと駆けつけた日から早20年の時が過ぎたのですね。
「壱製パン所 開所20周年!」この記念すべき節目の時を心よりお祝い申し上げます。

そのパン屋さんには、多種多様な焼きたてのパンが目にも楽しく、馨しい香りが満ちていました。近江の町ではなかなか手に入らないイタリア始め本場からのレアなオリーブオイル、バルサミコ酢、チーズやペースト、菓子等々、パンとともに食卓に載せたら、いやが上にも盛り上がる珍しい品々が並んでいて目を見張りました。
そして、そこにはパン屋さんという概念には収まり切らない飛び切り生きが良いご主人、谷さんがおられ、その折々のお話がこれ、また、大層な楽しみでした。
そんな雑談の中で、仕事柄、深夜と言える時間にお仕事をスタートし、分刻みで全ての段取りを整え沢山のパンを焼き上げる目まぐるしいルーテインを一段落させ、お昼過ぎには琵琶湖で釣りをするのが日課と聞きました。間が開くことはあっても20 年近い年月(更新され更に更に年数が加わっていることでしょう)釣りを通して日々琵琶湖の変遷を凝視し体感してきたことを伺いました。
凝り性で、職人気質の谷さん。漁師さんにも頼りにされ、時にピンチヒッターを頼まれる筋金入りの釣人であることは想像に難くありません。

愛する琵琶湖の自然とそこに育まれた命の輝きそのものである魚達を相手に人生の日々を刻んできた自然児、谷さんがストップなしの辛ロトークで訴えるのは、単に釣り談義ではない。年月を追う毎に汚染が進む琵琶湖がもはや命を育む湖ではなく、如何に深刻な汚染にさらされているかということ。その現実をまじまじと目に焼け付ける中、釣りを楽しむだけでなく、そこから始まる独自の思索を身に付けたことでしょう。
そうしたお話の印象から、私の中では、谷さんと謂えば、「太公望」という言葉が浮かんできます。」


さて、さて、太公望殿、谷さんのイタリアへの愛と深い関わりは、思いの域を軽々と飛び越える即行動の精神に支えられています。
積年にわたり、忙しい時間をやりくりして現地のお店に飛び込み、修行させてもらうことで習得した、本邦初お目見えの地方色豊かなイタリアのパンやお菓子折に触れてイベント会場や店頭に並びます。
姉妹都市マントゥバ市との交流において谷さんが果たしてきた役割は大きく、正に民間大使と言うに相応しいものがあります。
マントヴァ市には 1777 年 マリア·テレジア設立以来の歴史ある国立のマントヴァ音楽院があります。世界中から優れた音楽家を招いて開催される「マントヴァ音楽祭」でも有名な、中世以来の文化の香り高い町です。天正少年使節団(1582年に日本を発ち、1590 年帰国)がマントヴァを訪問した折りの伊·藤マンショの書状が古文書館に残されています。440年の時を超えて遥か西洋へと放たれた歴史の矢が姉妹都市という形で今に結ばれている事に歴史のロマンを感じます。


件の太公望殿の韋駄天振りに目を見張ることになるのは、近江八幡、安土合併10周年に当たる2019年、「近江八幡マントヴァ音楽祭 2019」と銘打ち開催された市内 3カ所でのコンサートの折りのことです。
マントヴァ音楽院の教授でありイタリアを代表するバイオリニスト、パオロ·ギドーニさんの、近江八幡市内 3会場でのコンサートの為に身を粉にして駆け回る谷さんのお姿とご尽力を昨日のことのように思い出します。それは正に「韋駄天」と言いたくなるような活躍振り。
そこから始まり、同年、11月には、近江八幡市民を中心にマントウバ市を訪問するマントヴァ市訪問ツアー、2024年3月、多彩な活動で著名なピアノマエストロ、マルコ·テッツアさんのピアノコンサート。2025年11月、2回目となったマントヴァ市訪問ツアーは近江八幡を代表する食品関係のお店等の代表者が多数参加され、文化交流とともにマントヴァの方達に日本の食文化を広く紹介する取り組みとなり、好評を博したことを聞いています。
いずれのイベントにおいても強く印象に残るのは、国を超えて、友好の輪が広がり、多くの方に楽しみ参加しいただくためであれば、利を追うことなく労を惜むことのなく力を尽くす谷さんの韋駄天のごときお姿がその真ん中にあったことです。
谷さんのイタリア愛が高岡さんとのご縁に繋がり、お二人が対照的な個性ながら、共に無くてはならない不思議にして絶妙なるタグが組まれたことで、期せずして、イタリア文化に造詣の深い高岡さんの博識と文化的サポートが谷さんの情熱と卓越した行動力で、マントヴァクラブ始め様々な分野の方たちを巻き込み、素晴らしいイベントが実現し、マントヴァ市と近江八幡市の距離が随分縮まってきた事を感じます。
長年のそんな働きかけの効果でもあるのでしょうか。イタリアからの旅行者の案内をしている友人によると。近年イタリアの旅行者には日本は大人気で、しかもマントヴァからの旅行者を何組も近江八幡へと案内したと聞き嬉しく思いました。
これからも素晴らしいご活躍を期待しています。

壱製パン所20年を節目に、新たなご計画を胸に温めておられることと存じます。
「太公望」が釣りという行為の先に待ち望み得んとするのは利を越えて世を平安に導く大いなる存在。「韋駄天」が天かける俊足で仏様のために食物を集める寓話のように、これからも谷さんの思いの輪が広がり豊かに実を結ぶことをお祈りしています。

2026年2月
靑木みどり

ヨーロッパの文化を愛するパン職人

L’Harmonie(ラルモニ)オーナーシェフ/寺島 慧


初めて会った時に受けた印象と、親しくなってからの印象が変わらない、やたら声が大きく、一貫性があって、社交的で、にこやかで、言うことははっきりと、でも愛情があって、、もはやイタリア人かと思いました。
この強烈な個性、ともすれば誤解されやすいけれど、立場をわきまえつつ申し上げるなら、それこそが愛すべき谷さんのキャラクターなのだと思います。
一度コラボイベントをさせてもらった時に試作でもらった素朴な田舎パン、これがフランスで食べていたものによく似ていて、
感動したのを覚えています。

この地で愛されるようにオーガナイズされたものから、現地の人が食べるような噛めば噛むほど味わいのあるものまで、どれほどの時間と情熱を注げば、あれだけの技量を身につけれるのだろうかと、そこには敬意しかありません。
僕はフランス料理人、谷さんはパン職人(イタリア愛強め)ですが、何かを極めようとするところでシンパシーを感じずにはいられません。歳は一回り以上違いますが、偉ぶることなく、一緒に考えて仕事をさせてもらえた事は僕にとって大きな財産になっています。

今年、近江八幡にてご開業20周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。並々ならぬ情熱と求心力を今後も大いに発揮されていくことと思います。僕が申し上げるまでもないことは承知の上ですが、これからのご活躍はもとより、かねてより伺っていた次の展望を、一ファンとして何より楽しみにしております。

朝ごはんに、壱製パン所さんのパンがあると、
幸せな気持ちで1日がスタートできます

珈琲オッタ 川合 恭子

壱製パン所さんは、近江八幡の街になくてはならない、おいしいパン屋さん。

朝ごはんに、壱製パン所さんのパンがあると、幸せな気持ちで1日がスタートできます。

特にオススメは、イタリアで修行された『ピッツァデビアンカデローマ』。11時頃焼き上がるそうなんで、ぜひ焼きたてを召し上がっていただきたいです!

はじめてのコラボは、もう10年ほど前。

珈琲オッタに、

ノルウェーとスウェーデンのニット作家、アルネ&カルロスが来日、ニットのワークショップを開催の折に、『北欧風シナモンロール』を焼いていただいたのがはじまり。

その後も、同じヨーロッパの食文化に精通されていることもあり、

毎年イースター前に、焼いていただくのは、スウェーデンの季節のパン『セムラ』。

カルダモン香るおいしいパンを、珈琲オッタのお客さまも『セムラ』の季節を楽しみにお待ちいただいております。

coffee åtta 珈琲オッタ