なかんずく商品づくりへの熱意とセンスは賢明

元ドンク部長 山下 松衛

壱製パン所が開店してからもう何年になりますか?繁盛の様子で彼も自分の世界を楽しんでいるようなのでまずは一安心!

思い起こせば今をさる30幾年前、一人の青年が採用面接に来ました。物おじせず、はっきり物を云うチョット小生意気な谷君でしたが、兎に角パンの世界に挑戦したいという熱意にほだされました。

以降、彼は職場にも馴染み、友達を沢山つくり幾年か過ぎました。その間懸命に知識や技術を習得し、一店を任せられる人材に成長しました。なかんずく商品づくりへの熱意とセンスは賢明なものがあり自己実現を兼ねて邁進しているようでした。

そんな中で彼の独立への起爆剤となったであろう大きな問題が発生しました。それは「ある取引先の社長から谷君に誠に理不尽なる」申し入れがあり、何でこんなことを今更???これには上司である私も堪忍袋の緒がきれました。結果的には無事収まりましたが、谷君も怒り心頭に発したようで正に世の不条理やそれへの対応など良い教訓になった事件でした。

その後、私の異動や退職で連絡は途切れたのですが、ある日突然谷君から独立する旨の連絡がありびっくり仰天しました!さもありなん 以後順調に発展し、いまは自分の店だけでなく地域の発展や奉仕に、幅広い食の世界への挑戦をし、はたまたイタリヤとの交流を始める等誠に彼らしい活躍です。なろうことなら今後自分の基盤を盤石のものにし、人脈を通じて活動の場を地域に世界に幅広く活躍していただきたいものです。

追記、私にとっては大宮君・坪谷君ともども息子の様な存在の彼らですが今後とも力を合わせて活躍されんことを願っております。